骨粗鬆症とは

骨密度の低下または骨質の劣化により骨強度が低下し、骨折しやすくなる疾患あるいはその状態のことを言います。
骨粗鬆症になりますと、 背中や腰が曲がる・ 身長が縮んでくる・ 腰や背中が痛むといった症状を訴えることが多く、腰痛があるため受診してはじめて骨粗鬆症がわかるという場合も少なくありません。
骨粗鬆症では、その84%で腰や背中に何らかの痛みがあります(高円寺整形外科 2012年調査)。腰痛があると日常の動作(ADL)に影響を及ぼし、その結果、骨や筋肉がさらに弱くなることにつながり、それが原因で新たな脊椎椎体圧迫骨折を起こし、また新たな痛みが引き起こされます。
このように骨粗鬆症による腰痛は悪循環を起こし、生活の質(QOL)が低下してしまいます。 それだけではなく、痛みが続くと不安な気持ちから気分が落ち込み、意欲が低下することもあります。腰痛を自覚したら、医療機関を受診して適切な診断のもとで治療を受けることが望ましいと考えます。
特に骨粗鬆症による腰痛の場合、自覚症状のないまま骨がもろくなってしまい、「いつの間にか骨折」を起こしていたりすることもあります。女性の場合は、閉経後に一度はキチンと骨密度を測定し、簡単な血液検査で骨代謝状態の把握をすることをお勧めします。